健やか倶楽部 2011年冬号の体験特集

源泉数日本一、湧出量日本一!別府温泉で温泉ツーリズム 世界一の露天泥湯で体の奥までぽっかぽか

大分県別府温泉の「温泉ツーリズム」が人気を集めています。鎌倉時代から続く蒸し湯、地元ガイドとの路地裏散策、あつあつの地獄蒸し料理など、冬にぴったりのぽかぽか健康法を体験しました。

別府温泉保養ランドの露天泥湯
別府温泉保養ランドの露天泥湯。混浴です。 ※撮影のため特別に水着を着用しています。

湧出量、1日13万kl。 源泉数約2900カ所

温泉を使って健康になる、体験・交流型の旅「温泉ツーリズム」が、日本各地で行われています。
ONSENツーリズム課

温泉ツーリズムを体験!

大分県別府温泉では、市役所に「ONSEN(温泉)ツーリズム部」を設置、町ぐるみで取りくんでいます。冬にぴったりのぽかぽか健康法「温泉ツーリズム」を体験しました。
露天泥湯

体に泥をぬると肌がすべすべになります。

最初に体験したのは、別府温泉保養ランドの世界一の露天泥湯。
場所によって深さが違い、膝まで泥に埋まるところもあります。
午後からは、明礬(みょうばん)温泉・湯の花小屋と別府名物「地獄めぐり」を見学。別府では温泉噴出口のことを「地獄」と呼び、コバルトブルーの温泉「海地獄」、赤い温泉「血の池地獄」、熱湯と蒸気が噴水のように噴きだす「龍巻地獄」など、八種類の「地獄」があります。
湯の花小屋

明礬(みょうばん)温泉・湯の花小屋。屋根は稲わらでつくられています。

血の池地獄とプリン

赤い温泉を血の色にみたてた地獄めぐり「血の池地獄」。右上は血の池地獄の蒸気で蒸した「血の池ぷりん」。ワイン風味でしっとり上品な味。

海地獄

コバルトブルーの温泉が美しい地獄めぐり「海地獄」。

別府温泉は、湯の湧出量日本一(一日あたり13万kl)、源泉数日本一(約2900カ所)。温泉の種類も豊富。世界中にある11種類の温泉のうち、ラドン温泉を除く10種類の湯が湧いています。
別府市内の温泉は、大きく八つのエリアに分けられ、行き来がしやすいのも魅力です
別府市
別府市役所ONSENツーリズム部 観光まちづくり課
〒874-8511 大分県別府市上野口町1番15号
Tel. 0977-21-1128 

バラエティ豊かな入浴法が楽しめる 砂湯、草蒸し、足蒸し、温泉吸入 熱気でアツアツ、地獄蒸し料理

別府温泉の「温泉ツーリズム」の魅力は、砂湯、草蒸し、足蒸し、温泉吸入など、さまざまな入浴法が体験できること。温泉の蒸気を使った江戸時代から続く伝統蒸し料理「地獄蒸し」も体をあたためてくれます。

毎秒10トン以上の放水は大迫力
別府海浜砂湯。砂の圧力にマッサージ効果があるそうです。15分で体は芯までぽかぽかになります。潮風に吹かれながらの砂湯は、いやし効果満点。

海を見ながらのんびり砂湯。大人気の地獄蒸し料理

足蒸し

足蒸し。蒸気を閉じ込めた箱の中に足をいれます。

2日目は、朝から「鉄輪(かんなわ) むし湯」に出かけました。鉄輪(かんなわ) 温泉のむし湯は、鎌倉時代から続く古いもの。
なかでも「足蒸し」は、足に蒸気をあて、足元から疲労回復をうながす全国的にも珍しい入浴法。足蒸しと足湯を交互に行うと、あっという間に汗が吹きでてきます。
草蒸し

「鉄輪(かんなわ) むし湯」の草蒸し。香りのいい草がしかれた石室に入ります。

足蒸しのあとは、草蒸しを体験。
しょうぶの一種「石菖(せきしょう) 」が敷きつめられた石室で横になります。石室の中は蒸気で真っ白。
地獄蒸し工房

地獄蒸し工房鉄輪(かんなわ) の地獄蒸し料理。蒸気がもくもくと噴きだす釜の中に食材をいれます。

昼食は、「地獄蒸し工房」で、大人気の地獄蒸し料理にチャレンジ。地獄蒸しは、温泉の蒸気で食材を蒸しあげる調理法。江戸時代からつづく鉄輪(かんなわ) 温泉の伝統料理です。野菜、魚、肉、肉まん、蒸しパン、何でも蒸すことができます。
瀧湯(打たせ湯)

ひょうたん温泉の名物?瀧湯(打たせ湯)。肩こりに効くそうです。

別府温泉にはさまざまな日帰り温泉施設がありますが、「ひょうたん温泉」は、質、種類とも別府ナンバー1。瀧湯(打たせ湯)、歩行湯、岩風呂、露天風呂を、加水なしの源泉かけ流しで味わうことができ、蒸し湯、砂湯、温泉吸入も楽しめます。
午後からは、海を見ながら砂湯が楽しめる「別府海浜砂湯」へ。
潮風に吹かれながら、あたたかな砂に埋もれていると、じんわりと心がいやされます
ひょうたん温泉 Tel. 0977-66-0527
http://www.hyotan-onsen.com/

だんご汁、やせうま、とり天、郷土料理で元気になる 地元ガイドと歩くレトロな路地裏散策 歴史と文化と人情「別府八湯ウォーク」

町歩きも、体験・交流型の「温泉ツーリズム」の楽しみの一つです。別府温泉の「温泉ツーリズム」には、「別府八湯ウォーク」があります。
15種類ものコースがあり、地元ボランティアガイドがおすすめスポットを案内してくれます。

湯けむり展望台付近で撮影。モクモクと湯けむりがあがる別府の街が一望できます。
湯けむり展望台付近で撮影。モクモクと湯けむりがあがる別府の街が一望できます。

湯けむり立ちのぼる町歩き。歴史散策と郷土料理

3日目は、町歩きを体験しました。最初に訪ねたのは、「湯けむり展望台」。別府温泉には何カ所もの湯けむりビュースポットがありますが、湯けむり展望台はもっとも多くの湯けむりを見ることができる場所です。何十という湯けむりが、ホテルや旅館の高さにまでモクモクと立ちのぼっています。NHKの「21世紀に残したい日本の風景100」では、1位の富士山についで第2位に選ばれました。
昼食は、大分県の郷土料理だんご汁を茶房信濃屋でいただきました。大分県では「だんご」とは小麦粉を練った平たいだんご。いりこだしの味噌汁に野菜がたっぷり。食べる前に、大分特産のかぼすをしぼって、さわやかな香りにしあげます。
また、別府はとり天発祥の地。発祥の店・東洋軒のとり天は、衣は卵だけでとき、鳥肉は皮をはがして揚げているので、とってもヘルシーです。
郷土料理だんご汁

だんご汁は大分の郷土料理。茶房信濃屋のだんご汁。

とり天

とり天発祥の店、東洋軒のとり天。

午後からは、地元ボランティアガイドによる町歩きツアー「竹瓦(たけがわら)かいわい路地裏散歩」に参加しました。別府温泉の温泉ツーリズムでは、歴史と文化にふれる15コースもの「別府八湯ウォーク」を行っています。
地元ボランティアガイド

地元ボランティアガイドによる町歩きツアーに参加。

地元ボランティアガイド

明治から続く市営竹瓦温泉。唐破風造(からはふうづくり)の豪華な屋根のある別府レトロを代表する建物。

山一面が紅葉でおおわれます

「竹瓦・夜の路地裏散歩」。流しのはっちゃん・ぶんちゃんと夜の街を歩きます。

「別府は空襲にあわなかったので、戦前からの路地やレトロな建物がたくさん残っています。路地には、地元の住民が使う小さな公共温泉が何十とあります。地元の方たちとふれあいながら、町歩きを楽しみます。流し歴五十年のはっちゃん・ぶんちゃんと一緒に、夜の町を歩く、『竹瓦・夜の路地裏散歩』も楽しいですよ」と別府八湯ウォーク連絡協議会会長の平野芳弘さん。
体験・交流型の温泉ツーリズムは日本各地で行われています。この冬は温泉ツーリズムで、心も体もぽかぽかにしてみませんか。
レストラン東洋軒 Tel. 0977-23-3333
茶房信濃屋 Tel. 0977-25-8728

編集後記

編集後記

アサヒ緑健コミュニケーター 榎田
今回の特集は温泉に、地獄巡り、夜の路地裏散歩など盛りだくさんでした。どの取材場所も印象に残っていますが、中でも一番は夜の路地裏散歩でお世話になった、流しの「はっちゃん・ぶんちゃん」のお二人でした。別府の観光マップにも載るほど有名で、このお二人が夜の街を通るだけで、周りが明るい雰囲気に包まれ、みんな笑顔になっているところが印象的でした。面白いことを言いながら、周りの人を笑顔にできるパワーがあり、特にぶんちゃんは79歳とは思えないくらい元気で愉快な方でした。
こんな体験はなかなかできない貴重な体験だったと思います。今回取材を通して色々な方との出会いがありましたが、会う人、会う人にすごく親切にしていただき、おもてなしして頂きました。「せっかく来たんだから」と、大分名物の「やせうま」やお菓子をご馳走になったりすることが良くありました。人と人とのつながりって大切だなと改めて感じた特集取材でした。

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